インテル8080伝説
株式会社ラトルズ
著者:鈴木哲哉
はじめに
目次
第1章 伝説の誕生
1970年代の事情
伝説の存在となった一片のシリコンチップ
ミニコンの構造から発想された電卓用IC
電卓用ICの枠を超えて活用された4004
端末用ICの開発が頓挫して生まれた8008
世界で最初のマイクロプロセッサ8080
セカンドソースとリバースエンジニアリング
8080の命令体系を受け継いだ8085とZ80
アメリカの騒動
ホビイスト向けに発売された汎用のコンピュータ
マイクロプロセッサの普及に貢献した電子技術系の雑誌
ピープルズコンピュータカンパニーの活動
ホームブルゥコンピュータクラブの活動
ホームブルゥコンピュータクラブから巣立ったメーカー
伝統的なCPUを追い越したマイクロプロセッサの需要
日本の反応
日本の市場を2年遅れで活性化したTK-80
コンピュータの街へと変貌を遂げた秋葉原
初期のマイクロプロセッサに取り組んだオタク
日本電気のμPD8080Aと出会う
日本電気のμPB8224CとμPB8238Cを入手する
第2章 伝説のハードウェア
CPUボードの製作
現在の便利な技術を利用して8080を動かす
主電源の5VをACアダプタからとる
主電源の5Vを昇圧して12Vを作る
主電源の5Vを反転して-5Vを作る
8080と8224と8238を組み合わせる
8224まわりの回路が果たす役割
8238まわりの回路が果たす役割
8080まわりの回路が果たす役割
CPUボードのバスの設計
CPUボードの製作と配線の検査
ROMライタの製作
ICの不良を解析する作業から生まれたEPROM
自作派のホビイストが好んで使った2716
マウス操作で書き込めるUSB接続の書き込み装置
マイコンで主電源の5Vから25Vを作る
ユニバーサル基板に手配線で組み立てる
書き込みと読み出しの機能を作る
USBでパソコンとつながる機能を作る
EPROMをいったん消去してから書き込む
ROMとRAMとアドレスデコーダ
周辺ボードの製作
汎用のコンピュータを構成する825xシリーズの周辺IC
テレタイプライタとコンソールとパソコンの端末ソフト
8251とパソコンの接続
CPUボードと8251の接続
メモリと8251で構成する周辺ボードの製作
第3章 伝説のソフトウェア
8080の開発環境
インテルとゲイリー・キルドールの出会い
フロッピーディスクのコントロールプログラム
80系マイクロプロセッサの標準OSとなったCP/M
CP/Mのもとで動作するアプリケーション
デジタルリサーチの頂点とどん底
フールオンザヒル
CP/Mの開発ツールでテストプログラムを作る
テストプログラムをEPROMに書き込んで動かす
Altairで音楽を演奏した男
ラジオからフールオンザヒルが流れる
タイニーBASIC
タイニーBASICの構想と挫折と再起
パロアルトタイニーBASICの登場
東大版タイニーBASICの登場
タイニーBASICをCP/Mのもとでテストする
タイニーBASICを自作のコンピュータで動かす
第4章 伝説の承継者
8085を動かす
極めて地味な機能仕様で登場した8085
8085を使ったCPUボードの設計
8080から拡張された機能の取り扱い
8085を使ったCPUボードの製作
8085を使ったCPUボードの互換性
MCS-85を作る
MCS-85が構成するコンピュータの概要
8755と8156の機能仕様
MCS-85の接続とアドレスマップ
制御用コンピュータの設計
制御用コンピュータの製作
8755に書き込む
インテルの書き込み装置を調べる
マイコンで間に合わせの書き込み装置を作る
TL497で書き込み用の25Vを作る
書き込み装置のハードウェアを組み立てる
書き込み装置のファームウェアを作る
制御用のコンピュータでLEDを点滅させる