人狼知能
森北出版
著者:鳥海不二夫、片上大輔、大澤博隆、稲葉通将、篠田孝祐、狩野芳伸
はじめに
第1章 人狼知能とは何か?
1.1 なぜ人狼ゲームを人工知能にプレイさせるのか
1.2 これまでのゲームAI研究
コラム コンピュータ将棋の展開
1.3 AIのグランドチャレンジとしての人狼知能
1.4 ゲームAIとしての人狼知能は何を目指すのか
第2章 人狼ゲーム概説
2.1 人狼ゲームの流れ
2.2 勝利条件
2.3 人狼ゲームにおける役職とその役割、戦略
2.3.1 基本的なプレイ
2.3.2 各陣営からみた人狼ゲーム
2.3.3 人狼ゲームにおけるプレイヤーの基本戦略
2.4 人狼ゲームにおけるセオリー
2.5 人狼ゲームの広がり
2.5.1 人狼ゲームの歴史
2.5.2 オンライン型人狼ゲーム(短期人狼・BBS人狼)
2.5.4 エンターテイメントとしての「魅せる人狼」
コラム 人狼ゲーム面接
第3章 人狼知能の実現に向けて
3.1 人狼知能研究・開発のロードマップ
3.2 人狼知能のための認知モデル
3.3 人間によるプレイの解析
3.4 人狼知能の構築
3.5 人狼知能エージェントの構築
第4章 人狼知能のための認知モデル
4.1 人狼プレイヤーの頭のなか
4.1.1 行動決定のための情報処理モデル
4.1.2 認知モデルからの実装の検討
4.1.3 「思考」のモデル
4.1.4 「協調」のモデル
4.1.5 「記憶」のモデル
4.2 エージェントの思考メカニズムの説明:様相論理の視点から
4.2.1 推理と説得の構造について
4.2.2 可能世界とライん推理
第5章 人間どうしによるプレイの解析
5.1 人狼とはいかなるゲームなのか~BBS人狼のプレイログデータから見えてくるもの~
5.2 人狼ゲームの基本的行動の学習可能性
5.2.1 人狼BBSにおけるプレイヤーの経験による行動の変化
5.2.2 個人の経験とプレイスキルの変化
5.2.3 集団性の効果
5.3 役職の強さの推定
5.4 勝つための議論
5.5 本章のまとめ
コラム 5人人狼
第6章 集合知による人狼知能の構築~人狼知能大会
6.1 人狼知能大会とは
6.2 人狼知能大会参加のために
6.3 プロトコル・ルールの説明
6.3.1 人狼知能大会におけるゲームの流れ
6.3.2 人狼知能大会における勝利条件
6.3.3 人狼知能大会における役職の定義
6.3.4 昼のフェーズ・夜のフェーズ
6.3.5 プレイヤーが取得可能な環境情報
6.3.6 各種ルール
6.3.7 人狼知能プロトコル
6.4 人狼知能のプログラミング
6.5 実際につくってみよう
6.6 第1回人狼知能大会の結果から見えてくるもの
6.7 人狼知能大会の今後の計画
コラム 人狼知能大会優勝チームのアルゴリズム
第7章 人狼知能エージェントの構築
7.1 人狼ゲームをプレイするエージェント
7.2 人狼知能のための自然言語処理
コラム 自然言語処理に関係するその他の人口知能プロジェクト
7.3 擬人化エージェントの開発
7.4 インタラクションロボットの開発
第8章 人狼知能が拓く未来
索引